今回、イギリスの工業メーカー、ロールス・ロイス社とノルウェーの航空会社Widerøe社が、ゼロエミッション飛行機に関する共同研究プログラムを開始した。
・目標は2030年までに飛行機30機を電動化
共同開発プログラムの目標は、2030年までに飛行機30機を電動化して、電気飛行機のコンセプトを開発すること。すでにノルウェー政府は、2040年までに国内航空をゼロミッションにするという目標を発表しており、今回のロールス・ロイス社とWiderøe社の共同研究は、ノルウェー政府の支援基金である「Innovation Norway 」から支援を受けながら、2年間の予定で行われる。
・すでに運用研究とコンセプト検証開始
ロールス・ロイス社は共同研究において、電気とシステム設計の専門知識を活用しながらアドバイスを行う。同社がすでに開設したノルウェーのハイテク電気研究施設では雇用も進められており、運用研究とコンセプト検証が開始。
「われわれは、よりクリーンで持続可能かつ産業規模の電力の創造において重要な役割を担っている。これには、ガスタービンの燃料効率向上と、持続可能な航空燃料の開発促進に加えて、飛行機の電動化が含まれる」と、ロールス・ロイス社の航空宇宙技術および未来プログラム担当ディレクターAlan Newby氏は述べている。
Widerøe社の最高戦略責任者であるAndreas Aks氏は、「電気飛行機の開発は有望だが、より速く進める必要がある。」と語る。ロールス・ロイス社とWiderøe社の共同開発、今後が期待される。
Rolls-Royce/Widerøe