その対策として英国のスタートアップFlareが開発したデバイスが「earHD」だ。顔を向けている方向から出てくる音をより精細に聞こえるようにするという。
・後方や横の音はブロック
耳に装着したearHDは一見、ワイヤレスイヤホンのよう。しかしよく見ると穴が空いていていかにも奇妙な形状だ。穴は装着した人の前方に向いている。これにより、物理的に耳介や耳の真横から入ってくる音をシャットアウトし、前面からの音だけを拾うことができるのだという。
つまり、面と向かって話している相手の声や、見ているテレビの音などをしっかりと耳に届ける。
・前方60度の集音
earHDは左右それぞれ前方60度の範囲の音を拾い、前方の音以外をシャットアウトするので、たとえばテレビであれば音量をあげなくてもはっきりと細部まで聞こえるようになるとのこと。開発元は、earHDを試したピアニストの「聞こえるのはピアノの音だけ、という感じ」とのコメントを紹介している。
earHDは現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達を展開していて、出資額は今なら199英ポンド(約2万6000円)〜となっている。出資は10月31日まで受け付け、来年7月にも発送される見込みだ。
earHD/Kickstarter