海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Enterprise AIが生徒一人ひとりの学習状況を分析し、「自分専用レッスン」を作成するタブレット型AI教材「atama+」、全国の駿台予備学校に導入へ!

Enterprise

AIが生徒一人ひとりの学習状況を分析し、「自分専用レッスン」を作成するタブレット型AI教材「atama+」、全国の駿台予備学校に導入へ!

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
高校や大学受験の対策に、塾に通った経験がある人も多いだろう。大手予備校として著名な駿台予備学校を運営する学校法人駿河台学園では、AIを導入した新たな学習法の構築を進めている。

タブレット型AI教材「atama+」を開発しているatama plus株式会社と駿河台学園は、駿台予備学校および駿台グループ各社において、AI学習教材を共同展開することに合意。今後さらなる連携を進めていく。

・AIを活用した「atama+」、「自分専用レッスン」を作成

「atama+」とは、AI(人工知能)を活用したラーニングシステムで、生徒が「基礎学力を最短で身につける」ことを目的とした学習プロダクトだ。

生徒一人ひとりの「得意」「苦手」「伸び」「つまずき」「集中状態」などのデータを、「アタマ先生」と名づけられたAIが分析し、一人ひとりに合った「自分専用レッスン」をつくることで学習を効率化。個人に100%カスタマイズした「その子だけの最短ルートの学び」を構築する。

さらに、生徒の塾内での学習状況にもとづき、AIがスマホに生徒ごとに最適化した宿題を配信するため、塾と家庭での学びにおいてムダをなくし、効率よい学習を推進してくれる。

また、AIが生徒の集中度や学習の進捗をリアルタイムで解析し、先生のタブレットへ送信。生徒のコンディションを「見える化」することで、万全のコーチングを実行できるようになった。

・「atama+」を導入後、生徒の成績アップ、コーチング技術が向上

これまでにもatama plusと駿台では、2018年3月より駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミール等の駿台グループ会社で、「atama+」を導入し、運用を行なってきた。その1年半の期間内にて、3つのアドバンテージが確認されたという。

1つめは、「通常学習と『atama+』の併用による、標準的学力の生徒の模擬試験での明確な成績向上」。高2・1月の模試から高3・6月の模試の偏差値の上昇幅(5ヶ月間)において、「通常学習と『atama+』を併用(1ヶ月半の使用)した生徒の集団」のほうが、「『atama+』を併用しなかった生徒の集団」に対して平均2.89ポイント高い結果となった。

2つめは、「駿台が持つ学習促進(コーチング)ノウハウとの組み合わせを通じた、より高い効果の発揮」。1年半の間に最適な使用方法を模索した結果、atama plusの学習コーチング技術に、駿台独自の学習促進ノウハウを加えることが、1における成績向上へつながったことを確認。

3つめは、「東大等の最難関大学を目指す生徒の基礎固めを目的とした使用における高い満足度」。学年や用途を変え、試用してみた結果、利用者のほぼ全員が使用に満足感を得ており、中には実際に東大に合格した生徒から「AIが自分の苦手な部分を探っているのが実感でわかる」という声も上がってきたという。

・2020年4月より、全国の駿台予備学校で「atama+」導入へ

今後の展開としては、両者の協業を拡大し、まずは2020年4月より新たに駿台予備学校の全国各校舎へ「atama+」(数学、英語、物理、化学)を順次導入していくほか、2021年4月を目標に、駿台で現在開発中の難関大学対策AI学習教材と「atama+」を連携させた、「大学入試合格を目指す全てのレベルの受験生に対応する業界初のAI学習教材パッケージ」を提供する予定だという。

さらに、両者の学習コーチング技術においても連携し、従来の人によるライブ授業や進路指導と、AIによる個人に最適化した教科学習を組み合わせた学習方法の強化を進めていきたい意向だ。

これまでどの生徒にも同じように、画一的な教材と授業によっておこなわれてきた塾での学習法が、AIによって、一人ひとりに一番合った学習法へと劇的な変化を遂げる。個々人に必要な部分をピンポイントで補う学習法で、生徒、先生の双方の負担やムダが減り、効率アップが図れることだろう。

atama plus
PR TIMESリリース

関連記事

Techableの最新情報をお届けします。
前の記事
次の記事

#関連キーワード


WHAT'S NEW

最新情報