自動運転による配車サービスは米国の一部ではすでに実用化されているが中国での展開は初となる。
・30モデルを投入
自動運転の技術は0〜5段階で分けられていて、レベル4というと特定条件下では完全自動運転となる。その上のレベル5が完全な自動運転だ。今回DiDiは、レベル4を搭載した30もの異なるモデルを投入する。車両にセーフティドライバーが乗り込んで上海の特定エリアで展開されるこのサービスでは、客は通常通りアプリから配車を依頼できる。
・専門会社を設立
DiDiは2016年にUberの中国事業を買収するなど急速に拡大し、配車サービスとしては中国最大手だ。近年は積極的に中国外のマーケットに進出する一方で、自動運転にも取り組んできた。8月には自動運転の部門を企業として独立させている。この会社では、自動運転車両のデザインや自動運転走行に欠かせないマッピングなどを行なっているとのことで、今後は試験展開から得られたデータを分析しながらソフトウェアの改善を図るものとみられる。
米国をはじめ、自動で走行する車やバス、トラックによるサービスを展開する動きは世界でみられ、中国ではDiDiがこの分野を引っ張っていくことになりそうだ。
DiDi
(文・Mizoguchi)