というのも、車にソーラーパネルを搭載してバッテリーを充電するという機能を備えているからだ。そして、さらにユニークな要素が加わった。なんと、車内の空気清浄にコケを採用している。
・空気をピュアに
写真を見てもらえば一目瞭然、ハンドル横から助手席前にかけて“コケのレーン”がある。同社が「breSono」と呼ぶ空気清浄システムのこのコケは実は生きてはいない。しかし、微粒子状物質を空気から除去したり、湿度を調整したりと、空気をピュアにすることができるのだという。水をやったりする必要はないが、ずっと機能するわけではなく数年で取り替える必要があるようだ。ただし、同社は従来のフィルターと同様に簡単に取り替えが可能、としている。
そのほか、ダッシュボードには10インチのディスプレイが備わっているものの、全体的にはシンプルなデザインとなっている。
・ソーラー発電で1日に30キロ
生産バージョンのSionは、35kWhのバッテリーを搭載していて、そのバッテリーをボディのソーラーパネルで充電できるのが特徴だ。フル充電時の航続距離は250キロ。ソーラー発電で1日に30キロの走行が可能という。
5人乗りのSionはバッテリーを除く車体価格1万6000ユーロ(約190万円)で2020年後半に発売される見込みだ。
Sono Motors
(文・Mizoguchi)