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Marketing 日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」が、世界最大規模の「Experiment」と連携!日本発の研究を国内外に広くアピールへ

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日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」が、世界最大規模の「Experiment」と連携!日本発の研究を国内外に広くアピールへ

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本来、学問には国や文化、言語の壁はなく、学問は人類世界共通の情報であり、財産として共有されるべきものだ。とはいえ、やはり言語の問題は大きな障壁となっている。

このたび、アカデミスト株式会社と米国発の学術系クラウドファンディングサイトを運営するExperiment.com, Inc.は、研究費獲得を目的としたクラウドファンディングの連携を進めるため、協力覚書を締結したという。

・「academist」と「Experiment」

アカデミストは2014年より、日本初の研究費獲得に特化したクラウドファンディングサービス「academist」の運営をおこなってきた。主に基礎研究支援を目的とした取り組みを進めている。これまでに約100名の研究者がacademistプロジェクトを通じて、総額約1億円の研究費の獲得に成功。また、同社では学術系メディア「academist Journal」の運営も行っている。

一方、米国発の学術系クラウドファンディングサービスを運営するExperimentは、ワシントン大学出身のCindy Wu氏とDenny Luan氏が大学院修了後に2012年に創業。

2011年のサイト公開以降、累計で900を超えるプロジェクトが掲載され、支援総額は約870万ドル(約9億2700万円)と、学術系クラウドファンディングサイトとしては世界一の規模を誇る。研究費獲得に特化したクラウドファンディングのパイオニア的存在だ。

・今回の連携により、プロジェクトを国内・国外の双方にわたって周知へ

今回の協力覚書締結は、Experimentのサイト上に掲載されたクラウドファンディングプロジェクトの内容を、日本国内のacademistユーザーに伝えるとともに、国内・国外の双方にわたってプロジェクトの周知を図ることが目的だ。

具体的な連携内容は下記のとおり。

▼Experimentのサイト上に2か国語併記(英語/日本語)のプロジェクトを掲載
▼日本語のプロジェクトページ制作をアカデミストがサポート
▼Experimentの日本語ページの広報宣伝をアカデミストが担当

提携第一弾として、『東京大学大学院理学系研究科附属 臨海実験所 岡西政典 特任助教のプロジェクト「深海生物キヌガサモヅルの新種を発見したい!」』、Cameron Hilker氏のプロジェクト『「近代化は雪国の文化にどのような影響を与えたのか?」』を、Experimentのサイト上で公開。今後も日本に所縁のある研究に取り組む外国人研究者のプロジェクトを複数公開予定だという。

アカデミスト代表取締役 CEO 柴藤亮介氏は、日本発の研究を世界にアピールする機会、世界中の研究を知ることのできる機会をつくっていきたいと考えている。

基礎研究は実学と異なり、スポンサーを得るのが難しい面がある。短期的な収益に直結はしないものの、科学や学問の知見を掘り下げることは、人類全体の利益につながるだろう。「academist」のようなサイトが、ユニークな学術プロジェクトを発見したり、サポートしたりできる機会の場として発展していくことが期待される。

academist
アカデミスト株式会社
Experiment
PR TIMESリリース

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