2018年2月6日、スターマンとテスラ・ロードスターは、SpaceXのFalcon Heavyロケットで打ち上げられた。そして追跡サイトwhereisroadster.comによれば、約557日目には太陽周回軌道を1周したとのこと。彼らは、今もなお宇宙の旅を続けている。
・カーオーディオで流れるデヴィッド・ボウイの曲、再生回数は15万回以上
Falcon Heavyはいまや、米軍や民間宇宙開発の衛星なんかを軌道上に送り届けている。その前段階での実験用ペイロードに、テスラ・ロードスターを選んだのは、プロモーションの意図もあったのだろう。
また、人間の前にマネキンを載せての飛行実験を行ったわけだが、Elon Muskのユーモアにより、マネキンにデビッド・ボウイの代表曲の名がつけられた。
テスラ・ロードスターのカーオーディオでは、デヴィッド・ボウイの「Life on Mars」が再生されていて、まだ正常に動作しているならば、再生回数は15万回以上になるようだ。
・走行距離は12億km以上
テスラ・ロードスターの走行距離は、12億km以上にのぼる。仮に車の寿命を10万kmとすると、宇宙のテスラ車はすでにその1万2000倍も走っていることになる。走行距離はこの先も伸び続けると考えられるが、若干の心配ごともあるようだ。テスラ・ロードスターがこのまま周回を続けた場合、数千万年以内に金星か地球に衝突するとの軌道モデリングの予測が出ているのだ。ただ、地球や金星に悪影響を及ぼす可能性はごくわずかだという。
whereisroadster.comには、スターマンが乗るテスラ・ロードスターの軌道やリアルタイムの走行距離などを示してくれていて、興味ある方はたまにのぞいてみるのもよいだろう。
参照元:SpaceX's Starman and Elon Musk's Tesla Have Made a Lap Around the Sun/Space.com