リサーチ会社のLoup Venturesが、スマホに搭載されたAIアシスタントに関するレポートを公開。GoogleのAIアシスタントが他の2社のものを大きくリードしているとの結果が示された。
リサーチでは、5つのカテゴリ、計800問の質問に対してどれだけ理解し正確に回答したかを見ている。
・コマース領域ですらGoogleがダントツ
リサーチ結果によると、Google Assistantの質問の理解率は100%、正答率は92.9%だった。これに対してSiriでは質問の理解率99.8%、正答率83.1%。Alexaでは質問の理解率99.9%、正答率79.8%だった。少し意外な点としては、Amazonが強いと考えられるショッピングのカテゴリですら、Google AssistantがAlexaを大きく上回っていたことだ。それぞれの正答率は92%と71%だった。
実は、ただ1つのカテゴリのみでSiriがGoogle Assistantを上回っているものがあった。それは、スマホ操作に関するカテゴリで、Siriは、電話をかけたりメッセージを送信したりといったコマンドの実行に優れていたようだ。
・Alexaはここ1年で急速に進化
AIアシスタントの能力は、搭載されているスマホの性能に依存するが、この観点については今回のリサーチから外れている。たとえば、iPhoneでは、これに最適化されたSiriが他のAIアシスタントiOS版よりも有利な点が多々あると考えられる。また上記の結果からは、Alexaのいいところがないじゃないかと考えるかもしれないが、公平性の観点からはスキルなどの独自機能についても考慮する必要があるだろう。
さらに、レポートではAIアシスタントの進化の速さについて強調。なかでもAlexaについては、過去13か月で18ポイントの大幅な上昇を記録し、改善率がGoogle AssistantやSiriよりも高かったとのこと。
日常使いする身からすると、それぞれのAIアシスタントで能力に差は感じられないが、しのぎを削って改善をすすめていってくれるのは好ましいことだ。
参照元:Google Assistant's abilities dominate Siri and Alexa, research shows/Mashable