株式会社CAMPFIREの子会社・big株式会社は、アジアを拠点としたアワード・コンペティション「big design award」のファイナリスト、および一次審査から選抜されたデザイナーに対して、「big labo.」の提供を開始した。
ファッションビジネスを総合支援する「big labo.」
今回「big labo.」のサポート対象は、「big design award」のファイナリストおよび一次審査から選抜された国内外のデザイナー合計39組40名。第一弾として、株式会社ワールドと共に、将来有望なファッションデザイナーを主に2つの側面から支援する。まずはものづくりのサポートだ。ワールド北青山ビル内で8月10日にオープンしたアトリエを利用できる。アトリエ内には可動式の作業台、トルソー(胴体だけの彫像)、工業用アイロン台、ソーイングセット、多種多様な縫製機器など、製品化に必要なものが揃っている。また、工場や仕入先のマッチングサポート、生産アドバイス、ワークショップの開催も予定している。
次に、販売促進サポート。日本とアジアにおけるPRおよび販路拡大のチャンスを得られる。特別価格で展示会場・プレスルームを利用でき、顧客や開発業者に商品の紹介をしたり、交流を深めたりできる場を創り出す。希望があれば、商品撮影、販売から出荷まで管理できるECサービス(9月末リリース予定)、実店舗展開のサポートも可能。
「big design award」の概要
ファッション業界の次世代リーダーの育成・デザイナー支援を通じ、業界の垣根を超えた新しいビジネスモデルを生むことを目的とするアワード・コンペティション。2019年4月16日から募集を行い、プロ・アマチュアを問わずファッションに携わるすべての学生、デザイナーが集い、第1回big design awardが開催された。世界30カ国・約123件の応募の中から、14組がファイナリストとなった。
2019年8月9日・10日に行われた第二次審査の内容は、5分程度の映像作品の発表、ラックでのコレクション展示、およびプレゼンテーションである。審査員はファッションデザイナーでアントワープ王立芸術アカデミーの学長でもある、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク氏をはじめ、ダーク・ヴァン・セーヌ氏、Karchun Leung氏、Naomi Martin氏、池上 髙志氏、タカノ綾氏、家入一真氏らが参加し、大賞1名、準大賞3名を決定した。
大賞(賞金500万円)は、アイルランドのRobyn Lynch氏。準大賞(賞金100万円)は、インドネシアのHeaven Tanudiredja氏、中国のShuting Qiu氏、スウェーデンのStina Randestad氏であった。
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デザイナーとして成功するのは非常に狭き門だという。デザイナーを志す人の数は多いが、「成功」を手に入れた数を考えると一握り。では、なかなか知名度を上げられないデザイナーは才能がないかというと、そうでもない。その才能に気付いてもらえていないパターンもあるだろう。
「big labo.」のようなサポートを受けられたなら、人の目に触れる機会をより多く得られ、埋もれていた才能に気がつく人もいるかもしれない。
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