開発を手がけた英国拠点のスタートアップVollebakは「イカにインスピレーションを得てつくった」としていて、商品名はその名も「Black Squid Jacket(黒のイカジャケット)」だ。
・20億個超のガラス
光が当たらない状態では、このジャケットは油が塗られたようなテカリ感がある黒色。しかし、人工照明や太陽光などがあたると、光って存在感が出る。あたる光の強さや角度によって色が変わり、まさに暗い海中で光を発するイカのような外観になる。ジャケットの表面は、20億個超の微小な黒いガラス球を含むレジンで覆われている。
ガラス球は目には見えないほど小さいものだが、光が当たるとガラスの中で光が散りばめられ、それによりジャケット全体が光を発するという仕組みだ。
・遭難した時に威力
Vollebakは、スキーやスノーボードといったアウトドアスポーツでの使用を想定してこのジャケットをつくった。防水加工され、風も通さないとのこと。このジャケットを着ればもちろんゲレンデで目立つことになるわけだが、実はそれが目的ではない。万が一、遭難したときなど、夜間の捜索活動では通常のウェアだと見つけてもらいにくいが、このジャケットならサーチライトですぐに存在に気づいてもらえる。
Vollebakは知る人ぞ知る、先端を行くアウトドアスポーツウェアメーカー。カーボンファイバー製のタフなTシャツなど、技術を活用した商品を展開していることで知られる。
Black Squid Jacketの価格は995ドル(約10万5000円)となっている。
Vollebak