・飲食店や露店でリアルな会話を学習
IBM基礎研究所との共同研究で開発されたこのシステムはヴァーチャル留学ともいえそうな取り組みだ。学生らは、360度のバーチャル環境に作られた北京の街中や、飲食店といった設定の中に入り込み中国語を学習することができる。ヴァーチャル環境の中で学生たちは食事を注文したり、買い物をしたりすることができ、まるで中国を訪れているかのような空間でリアルな会話を学習することが可能。
まだまだ実験的な位置付けではあるものの、同大学では単位付きの授業としてのクラスを開始したという。
・リアルタイムで受け答え可能なAIが実装
バーチャル環境にはリアルタイムで受け答えできる人工知能(AI)が実装されている。研究者らは、学生の発音を分析するためのアルゴリズムを作成。このシステムによって、生徒たちの中国語の会話についてその場でフィードバックを与えることも可能になったという。様々な分野で活用されはじめたヴァーチャル技術と人工知能。語学学習についてはすでに多くの企業がサービスやプロダクトを制作しており、今後レンセラー工科大学のケースのように正式な授業として導入を開始する教育機関も増えていくのではないだろうか。
MIT