オープンソースプラットフォームとして全世界で提供し、浸透を図る考えだ。
・今年後半にも製品投入
Huaweiが米国のブラックリスト入りしたのは記憶に新しい。これによりGoogleを含む米国企業との取引が制限され、今後Androidが使えなくなる可能性も出てきたことから、デバイスの肝心要となるOSの開発はHuaweiにとって最優先事項だった。そして今回のHarmonyOS発表だ。計画では、まず今年後半にHarmonyOS を搭載した“スマートスクリーンのプロダクト”を発売し、その後ウェアラブルなどでのデバイスに広げる考えだ。
・車でも使える
発表では、このOSはスマートフォン、スマートスピーカー、ウェアラブル、ワイヤレスイヤホン、車などあらゆるデバイスでの利用が可能、としている。同社のCEO、Richard Yu氏は「さまざまな種類のデバイスで展開でき、AndroidやiOSとは完全に異なるもの」と発表文で述べ、また発表会場では「Androidが利用不可となったらいつでもHarmonyOSに置き換えられる」と語った。
この新OSがデベロッパーにとってどれくらい使いやすいものかはまだ明らかではないが、米国と中国の貿易戦争が激しさを増す中、HuaweiがHarmonyOSの改良を推し進めることはまず間違いないだろう。
(文・Mizoguchi)A modularized #HarmonyOS can be nested to adapt flexibly to any device to create a seamless cross-device experience. Developed via the distributed capability kit, it builds the foundation of a shared developer ecosystem #HDC2019 pic.twitter.com/2TD9cgtdG8
— Huawei Mobile (@HuaweiMobile) August 9, 2019