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Start Up 人工知能で衛星画像を解析し、森林の状態を精緻に可視化するソリューション

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人工知能で衛星画像を解析し、森林の状態を精緻に可視化するソリューション

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ポルトガルの首都リスボンで2018年に創設されたスタートアップ企業「20tree.ai」では、人工知能(AI)と衛星画像、コンピューティング技術を活用し、森林の状態を精緻に可視化する独自ソリューションの開発をすすめている。

・人工知能が衛星画像を解析し、森林の状態を可視化

このソリューションは、「20tree.ai」によって開発されたディープラーニング(深層学習)アルゴリズムが、30センチ四方の高解像度の衛星画像をもとに、森林資源の状態を解析する仕組みだ。

オンラインプラットフォームでは、森林に生息する樹木の種類や高さ、胸高直径(DBH)などを確認できるほか、今後の成長予測や収穫分析も提供。

森林所有者や木材生産者は、林業地の森林資源にまつわる情報を遠隔から得られることで、現地調査に要するコストや労力を軽減し、木材生産の効率化に役立てられる。

また、森林全体をリアルタイムに可視化することで、違法伐採や干ばつ、台風などの自然災害に伴う森林被害、病害虫被害などの早期発見につながるのも利点だ。

地域の自然環境をモニタリングする行政機関や森林保全に取り組む非営利団体(NPO)などにもニーズが見込まれている。

・実用化に向けたソリューションの実証実験に着手

「20tree.ai」は、現在、フィンランドの製紙メーカーStora Ensoや英国の森林保護団体Sumatran Orangutan Societyらと提携し、このソリューションの実用化に向けた実証実験に着手している。(文 松岡由希子)

20tree.ai

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