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Enterprise 郵便局や味噌工場の物件!? 地方の空き家問題を解決する不動産プラットフォーム「家いちば」、約4000万円の増資実施、新会社を設立

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郵便局や味噌工場の物件!? 地方の空き家問題を解決する不動産プラットフォーム「家いちば」、約4000万円の増資実施、新会社を設立

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「家を売りたい、買いたい」とき、まずは物件情報サイトにアクセスする、あるいは不動産屋に直接足を運ぶのが、これまで当たり前のやり方だった。そんな常識をガラッと変えるのが、「空き家問題を解決する」不動産プラットフォーム「家いちば」だ。

・約4000万円の増資をおこない、新たに家いちば株式会社を設立

家いちばを運営する株式会社エアリーフローは、2019年8月1日付で、新法人である家いちば株式会社に「家いちば」を譲渡し、新たな体制でサイトの運営を始める。

また、併せてシードラウンドで約4000万円の第三者割当増資を実施。両社は業務提携を締結し、今後「家いちば」でマッチングした顧客の不動産売買契約等の媒介業務を、宅地建物取引業者(東京都知事(2)第94031号)である株式会社エアリーフローが担う。

・郵便局や味噌工場といった物件を掲載、メディアでも注目

2015年にサイトオープンした「家いちば」では、他の物件サイトではあまり見かけないような、郵便局や味噌工場といった物件が売られている。そのユニークさが注目を浴び、数々のメディアにも取り上げられてきた。

地方の田舎部では、空き家が数十万あるいはゼロ円で売られることも珍しくない。一方、世間には「安ければ買いたい」といった需要もあり、売りたい人と買いたい人との橋渡しをすることで、深刻な空き家問題の救世主的な存在として注目を集めている。

「家いちば」では、メディアで取り上げられた反響などのため、問合せが急増。形としては、ウェブサイトを通じたマッチングのサービスではあるものの、基本的には不動産業務であり、北は北海道から南は屋久島、過疎地、豪雪地帯、離島まで、全国を飛び回る。出会った多くの利用者からの声を受け、サービスの普及拡大を進めるべく、今回の新会社化に至ったという。

【家いちば事業の概要(直近集計)】
掲載物件数(累計):709件
成約物件数:122件(成約率17.2%)
延べ利用者数:9837人
取扱物件価格累計:65.4億円

・不動産屋を介さず、売主と買主が直接商談のやり取り

ユニークな物件を取り扱う以外にも、「家いちば」の大きな特徴がある。それは、売主と買主が直接商談のやり取りをする「セルフセル方式」を採用していること。商談の間に不動産会社が入らないため、直接相手を見て、売り手や買い手を選ぶことができる。従来の不動産売買の常識を覆す、画期的な手法だ。

住み手のない家は荒れて朽ちていくと、ネズミや虫などの棲家となり、周囲への環境問題にも発展しかねない。空家を有効活用することで、家の再生、地方の再生にもつながる。「家いちば」の果たす役割はとても大きいものだろう。

家いちば
PR TIMESリリース

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