直立した状態で自由に空を飛べるというFlyboard Airに乗り、長さ35キロの海峡を22分で横断した。
・1回目の試みは燃料補給に失敗
厳密にいうと、ザパタさんは海上で一度給油のために用意された船に着地して、燃料を補給している。ザパタさんは7月下旬にも同じ挑戦を行なっているが、その時は船のプラットフォームに数センチ届かずにそのまま海に落ち、失敗に終わっていた。だが、今回は無事に船にたどり着き、背負っていた燃料を交換して再び空に飛び立ち、英仏海峡の横断を達成した。
・最高時速170キロに
Flyboard Airは5つの小型ジェットエンジンを搭載したベース部分や燃料を積んだバックパックのようなものから構成され、ザパタさんのツイッターによると、飛行時の速度は最高で時速170キロに達したという。ヘリコプターなどに比べるとかなり軽装備でありながら、それなりのスピードで数十キロも飛べるというのはまさに新テクノロジーであり、海峡を渡る以外の用途も考えられる。実際、ザパタさんの発明には、フランス政府が軍用途を目的に出資も行なっているとのことで、将来的には上空からの偵察などに活用されることもあり得る。
横断達成後のザパタさんは「疲れた」と語っていて、少なくともこのホバーボードは今のところレジャー向けではないことは確かなようだ。
Franky Zapata/Twitter
(文・Mizoguchi)