しかしながら、そういったサービスは従来のカルテの作成フローとは異なり、データを入力してクラウドで管理するものが多く、必ずしも医者にとって使いやすいとはいえなかった。
そこで、従来の作成フローを残しつつも、ITの力をミックスさせることで双方の利点を上手く生かした「Klinify」というアプリが、今アジアで注目を集め始めている。
このアプリでは、タブレットを用いて実際に紙に書くようにカルテを作成できる。医者はこれまで通りのやり方でカルテを作成できる一方で、どこにいてもタブレットさえあればカルテを取り出して見返すことも可能だ。
当然カルテの管理も紙よりも簡単で、写真や動画、音声などを追加する機能も搭載している。
このように紙のカルテの良さと、ITの良さを上手くかけ合わせている点が、従来のサービスとは異なる「Klinify」の特徴といえる。
医療版のEvernoteという表現で紹介されることもあるように、簡単さとわかりやすさが魅力的なこのアプリ。現在はシンガポールのみで展開されているが、今後はインドネシアやインド、さらには日本での展開も視野にいれているとのこと。
今後どのくらい普及するのか、非常に気になるサービスである。
Klinify