そんな多様なユーザーニーズに応えるべく、「AIで客が求めるぴったりのコーヒーを提供する」という、ユニークな無人カフェロボットが開発されている。その名も「√C(ルートシー)」。需給予測AIによって、待ち時間を最短に抑え、一人一人の好みやニーズに適合したコーヒーを提供してくれる。
・総額7000万円の資金調達を実施
このたび、開発元の株式会社New Innovationsは、シード特化VCファンド「THESEEDCAPITAL 1号投資事業有限責任組合」、株式会社ディープコアが運営するAI特化VCファンド「DEEPCORE TOKYO1号 投資事業有限責任組合」等から、総額7000万円の資金調達を実施。また、南海電気鉄道株式会社の協力のもと、8月1日から「√C」を難波駅/なんばスカイオに設置し、実証実験を開始するという。
【実証実験概要】
需要予測AIの精度向上を目的として、実証実験を以下の通り実施する。
▼場所:なんばスカイオ1Fロビー前、南海難波駅2F南口改札前
▼期間:2019年8月1日〜2019年8月31日
▼実験時間:7:00〜19:00(変動の可能性あり)
▼概要:需要予測AI搭載無人カフェロボットによるコーヒー提供
※8月1日の実験時間は10:00〜19:00
・AIで客が求めるぴったりのコーヒーを提供
忙しいときはコンビニや自販機で、ゆっくり美味しいコーヒーを飲んで過ごしたいときは喫茶店で、私たちは自身のニーズに合わせてコーヒーを選んでいる。そこに加わる新たなコーヒー選びの選択肢として提案されているのが、「AIで客が求めるぴったりのコーヒーを提供する」無人カフェロボット「√C」だ。同社では、将来的にはユーザーの味の好み、忙しさ、その日の体調や気分などに合わせたコーヒーを需要予測AIによって判定し、待ち時間ゼロで提供することを目指していくという。
・代表取締役CEOの中尾氏は大阪大学入学と同時に起業
株式会社New Innovationsの代表取締役CEOである中尾 渓人氏は、大阪大学工学部に在籍しており、大阪大学入学と同時に起業。14歳で自律型ロボットによる国際的な研究競技大会「ロボカップジュニア」に日本代表として出場し、入賞した経歴をもっている。このたび、投資をおこなったTHE SEED 代表の廣澤 太紀氏らは、弱冠20歳の中尾氏の市場選定からプロダクトまで落とし込む推進力、実証実験開始までのスピード感に期待を寄せているという。
味の好みだけでなく、体調や気分にまで合わせたコーヒーを提供するAIロボットが実用化すれば、これまで常識だった「コーヒーの買い方」に新しい風が巻き起こりそうだ。
株式会社New Innovations