そんなときに使えそうなアプリ「Rover」がカナダで展開されている。オンデマンドの短時間貸し借りプラットフォームを展開しているが、このほど月額制サービスの試験も開始した。
・需要と供給をマッチング
Roverは早い話、Airbnbの駐車場版だ。駐車場を所有していながら利用していない人(あるいは利用しない時間がある人)と、車の所有者で短期的に利用できる駐車場を探している人をマッチングする。駐車場所有者は、短時間でも有料で貸すことで収入につながり、また借りる人にとっては駐車スポットをアプリで確実に抑えられるというメリットがある。しかも、一般的な駐車場よりも料金は35%ほど安いという。
駐車スポット探しから予約・支払いに至るまで全てアプリで完結し、時間延長なども簡単に行える。
・学校や教会の駐車場も
そしてRoverがこのほど開始した月額制サービスの試験はさらに便利で、たとえば事前予約ができるので特定の場所に車で通い続ける場合などはかなり便利そうだ。ちなみに、Roverで貸し出される駐車場は個人所有のものだけでなく、事業所や学校、教会などのものも含まれる。学校の敷地内にある駐車場を夜間だけ貸し出す、個人の家の駐車スポットを日中だけ貸し出すということが可能で、資産の効率運用になる。
Roverは現在トロント、モントリオール、オタワの3都市で展開していて、今後は米国進出も視野に入れているとのこと。Airbnbが一気に世界中に広がったことを考えれば、貸し手と借り手双方にメリットがあるこのアプリも人気を集める可能性は十分ありそうだ。
Rover
(文・Mizoguchi)