動きに困難を抱える人が、Home Miniに話しかけることで日常の動作を簡単に行えるようにし、自立した生活をサポートするのがねらい。
・米国在住者が対象
部屋の照明を消す。そうした単純に思える行為も、体に麻痺を抱える人にとっては一仕事となる。たとえば、足に麻痺を抱える人にとっては、スイッチのあるところまで移動するのは簡単なことではない。また車椅子で移動しても、スイッチは手の届かない高さにあったりする。そうした困難をスマートスピーカーで乗り越えてもらおうというのがこのプロジェクトの趣旨だ。米国内に住む麻痺を抱えている人が対象で、専用のホームページから申し込める。
・愛用者の話を紹介
提供を発表したGoogleのブログには、実際にHome Miniを愛用しているGarrison Reddさんの話が紹介されている。足に麻痺を抱えるReddさんはパワーリフター選手として2020年の東京パラリンピックに向けてトレーニングを重ねているが、アラームをセットしたり、トレーニングのスケジュールを管理したり、また買い物リストの作成などにHome Miniを活用しているという。
今回の無償提供は、米国障がい者法が制定されて29年を迎えるのに合わせたもの。法律が制定された当時は音声で家電などが操作できるようになるとは誰も思わなかったはずで、技術革新のスピードを実感させられる。
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(文・Mizoguchi)