悪天候により発射は1日延期されたが、本来ならアポロ11号が50年前に任務完了した7月24日に発射する予定となっていた。
いまやSpaceXは、困難とされていたロケットの再利用を当たり前のように行っている。ちなみに、今回のFalcon 9ロケット1段目は2回目の利用、Dragonカプセルに関しては3回目の利用となる。
・Dragonカプセルの3回目の利用は初
NASAと契約するISSへの物資補給ミッションは18回目(CRS-18)。今回利用されたDragonカプセルは、2015年4月(CRS-6)および、2017年12月(CRS-13)に利用されたもので、同じDragonカプセルが3回利用されるのは初めてだ。SpaceXは現在13機のDragonカプセルを保有していて、それぞれが3回づつ利用されることになっているとのこと。次回の打ち上げ(CRS-19)、そしてその次の打ち上げ(CRS-20)に関してもフライト3回目のDragonカプセルが利用される。
Dragonカプセルは、一旦任務を終えた後メンテナンスされ、1.5年後に飛ぶのが従来だが、そのサイクルが早くなる可能性も示されている。
・Dragon2では稼働サイクルが短縮
SpaceXによれば、同社が開発している「Dragon2」が 2020年後半のミッション(CRS-21)で稼働することになっており、これをきっかけにDragonカプセルの稼働サイクルが速くなるとのこと。Dragon2では、太平洋から引き上げる作業や陸路の輸送作業が一新され、メンテナンス期間も短くなるようだ。今回のミッションでは、Dragonは7月27日に宇宙ステーションに到着。1カ月の滞在の後地球に帰還し、太平洋から回収される計画となっている。
参照元:SpaceX Launches Used Dragon Capsule on Historic 3rd Cargo Run to Space Station/Space.com