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JAXAとトヨタ、有人与圧ローバの実現に向け具体的な共同研究に着手

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宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)とトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、燃料電池車技術を用いた月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」の試作車の製作・実験・評価を含む3年間(2019年度~2021年度)の共同研究協定を締結した。

JAXAとトヨタは、2019年3月に国際宇宙探査ミッションでの協業の可能性検討について合意しており、今回それに基づく具体的な研究計画を発表した。

・燃料電池車技術を用いた月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」

有人与圧ローバは燃料電池車技術を用いた、月面での有人探査活動に必要なモビリティで、2029年の打上げを目指している。過酷な環境の月面で1万km以上走行できる。

コンセプト案によると、大きさは全長6.0m、全幅5.2m、全高3.8mで、およそマイクロバス2台分。居住空間は4畳半ワンルーム程度 の13立方メートルで、2人が滞在できる。緊急時は4名滞在可能だ。

・共同研究期間は2019年から3年間を予定

JAXAとトヨタの共同研究期間は2019年6月20日~2021年度末を予定。

2019年度は、実際の月面走行に向けて開発が必要な技術要素の識別、試作車の仕様を定義する。2020年度には各技術要素の部品を試作し、試作車を製作する。そして、2021年度に試作・製作した部品や試作車を用いた実験および評価を行う。

トヨタはこれに伴い、2019年7月に専門組織「月面探査車開発(室格)」を立ち上げ、年内に約30名規模まで拡大する予定。

その後、2022年から実物大の試作車の製作と評価を行い、月極域での走行系に関するデータ取得と実証を行う。2024年からはエンジニアリングモデルの設計・製作・評価を行い、フライトモデルを設計する。そして、2027年からフライトモデルの製作および性能品質検証を予定している。

JAXA

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