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米Prime Roots社が、菌類を原料に、肉や魚とそっくりな代替食品を開発中

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米カリフォルニア大学バークレー校の卒業生が創設したスタートアップ企業Prime Roots(プライムルーツ)では、キノコなどの菌類を原料とし、ベーコンやソーセージ、パティなどの高タンパクな代替食品の開発に取り組んでいる。

・菌類を原料とする、肉や魚とそっくりの代替食品を開発

Beyond Burger(ビヨンド・バーガー)やImpossible Burger(インポッシブル・バーガー)をはじめとする代替肉の多くは、大豆やエンドウ豆からできた原料が用いられている。

Prime Rootsでは、菌類の体を構成する微細糸状の菌糸を原料として、肉や魚と同様の見た目や食感、味を再現した代替食品を開発。

菌類は、水や養分など、最低限の資源で栽培でき、大豆やエンドウ豆などの植物に比べてタンパク質が効率よく含まれ、ほぼ無味なので、植物本来の味を隠すための添加物や処理を必要としない。また、タンパク質や脂質のレベルを変えるなど、栄養成分を調整することも可能だ。

Prime Rootsは、これまでに、ベーコンや鶏のささみ、エビ、マグロのぶつ切り、サーモンパティなど、様々な代替食品を開発。

2020年には一般発売する見通しで、現在、公式ウェブサイトでは、消費者が商品化して欲しいものを選んで投票するキャンペーンを実施している。

・米国での代替肉の市場規模は8億ドルを突破

米国では、近年、代替肉の需要が急速に高まっており、米非営利団体Good Food Instituteによると、その市場規模は8億ドル(約864億円)で、2018年時点に比べて37%拡大している。

代替肉市場の拡大に伴って、商品の多様化もさらにすすみそうだ。(文 松岡由希子)

Prime Roots

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