すでに展開している「Ronin-S」よりもかなりコンパクトになっている。にもかかわらず、スマホ撮影で被写体を自動追跡できるなど新たな機能が加わっているのが特徴だ。
・ミラーレス向き
Ronin-SCの「C」はコンパクトを指す。実際、SC は重さ約1キロとSより41%軽くなっている。この差は大きく、撮影時間が長い人にはありがたい。ただ、軽量になったぶん、使用できるカメラ機材は重さ2キロまで、バッテリー駆動能時間は11時間となり、Cの重さ3.6キロまで、12時間駆動に比べると控えめになった。
SCは一眼レフよりも小型のミラーレスカメラやスマホでの活用に向いていると言えそうだ。
・激しい動きも追跡
Ronin-SCの魅力はコンパクトさだけではない。新しく加わった「Force Mobile」では、スマホとジンバルの動きを連動させることができ、これにより滑らかな撮影が可能になる。また、スマホをRonin-SCに固定しての撮影では、スマホ経由で被写体を自動追跡できるようになった。これはすでにDJIのドローンには搭載されている機能だが、動きの激しいスポーツの撮影で選手を追いかけるときなどに便利だ。
またRoninのアプリもバージョンアップし、ジンバルの角度や回転などのセッティングが直感的にできるようなレイアウトになっている。
・ビデオブロガーにうってつけ
近年、ミラーレスカメラやスマホの撮影性能が格段に上がり、これらを使っているビデオブロガーも多いが、動きのあるものを撮影する機会が多い人にはうってつけのジンバルといえそうだ。価格は359ドル(約3万9000円)からで、エッセンシャルキット付きが439ドル(約4万7000円)、フォーカスホイールなどが付いてくる“プロ”パックが539ドル(約5万8000円)となっている。
DJI
(文・Mizoguchi)