食べ物や動物、スポーツなど定番ジャンルの充実に加え、今回は車椅子や白杖の使用者、義手や義足など、ハンディキャップをテーマにした絵文字が多いのが特徴だ。
・ジェンダー・人種フリーへ
今回発表した絵文字には、ダイバーシティ(多様性)を追求するAppleの姿勢が色濃く現れている。まず、ハンディキャップ関連の絵文字として、車椅子(電動タイプと手動タイプの2種)の利用している人、白杖を持って歩く人、それから盲導犬や義手、補聴器をつけた耳などがある。
また、手を握る2人の絵文字のパターンが拡充し、皮膚の色や性別など75通りの組み合わせが用意された。これは、現実世界だけでなく絵文字世界でもジェンダーや人種の平等を進めようという意図だろう。
・あくびをしている顔も
そのほか、テキストなどで使用頻度の高い顔文字には、あくびをする顔が加わった。ニッチなものとしてはヨーヨーやガードマン服、凧などがある。また、食べ物では、これまでなかったのが意外な感じがするワッフルやニンニク、バター、そして中東でよく食べられているファラフェルが追加された。動物としては、ナマケモノやオラウータン、スカンク、フラミンゴが登場した。
これら計59の新絵文字はUnicode 12.0の承認に基づいて作成されていて、この秋からiPhoneやiPad、Mac、Apple Watchで使えるようになる見込みだ。
Apple
(文・Mizoguchi)