いくつものラインが乗り入れている、地下に設置された主要駅の様子や、専用チューブの中を走行するポッドの内装などがリアルに描かれている。
・来週のコンペを前に
ハイパーループ構想を最初に提唱したイーロン・マスク氏が率いるSpaceX社は、ハイパーループの開発促進を目的に学生を対象にしたコンペティションを開催している。今年も7月21日に開かれる予定で、参加するデルフト工科大学のチームが開催を前にビデオを公開した。ビデオはCG会社の協力も得て、3D的なものになっている。
・国境を超えたネットワーク
ビデオに登場する駅はアムステルダムにあるハブ駅という想定。いくつもの駅と結ばれていて、各ラインを走行するポッドが発着する。各プラットフォームには行き先や出発時刻などを表示するサイネージが設置されるなど、かなり近代的な印象だ。そしてビデオではネットワーク図も紹介されるが、その中にはベルリンやコペンハーゲン、チューリッヒといった近隣諸国の都市も含まれていて、広域ネットワークを想定している。
客が乗り込むポッドはというと、新幹線よりずいぶん短く、コンパクトなつくり。通路をはさんで計3座席が並ぶ。会議や家族用にコンパートメントもある。
このビデオはあくまでも、デルフト工科大チームが「こんなふうになったらいい」という期待をこめて描いた将来像だが、未来の乗り物をリアルに感じられる出来栄えだ。
Delft Hyperloop/vimeo
(文・Mizoguchi)