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林業大国フィンランドで人工知能を活用した林業マネジメントシステムを開発中

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北欧フィンランドのエスポーで2016年に創設されたスタートアップ企業「CollectiveCrunch(コレクティブ・クランチ)」は、人工知能(AI)を活用した林業マネジメントシステム「Linda Forest(リンダ・フォレスト)」の開発に取り組んでいる。

・人工知能により森林資源の質や量を精緻に予測

フィンランドは、国土の75%が森林で覆われた林業大国だ。

フィンランド自然資源研究所(Luke)によると、林業産出額は年間750億ユーロ(約9兆1400億円)規模で、国民総生産(GDP)の4%以上を占めている。

「Linda Forest」は、地理情報システム(GIS)をベースとし、人工知能(AI)によって、衛星画像データやLIDARで取得したセンシングデータ、
気象データ、地理データなどを解析して、林業地における森林資源の樹種とその質、量を精緻に予測する仕組み。

林業会社や林業家は、森林資源の精緻な予測が効率的に得られることで、従来の現地調査に伴う手間や費用を削減でき、資源効率のよい木材生産やその消費につなげられる。

・林業に人工知能を活用する先進的な試み

フィンランドをはじめとする北欧諸国では先進的な林業を行われているが、人工知能や機械学習(ML)といった最新技術をまだ十分に活用しきれていないのが現状だ。

「CollectiveCrunch」は、これまでにフィンランド、スウェーデン、エストニア、ブラジルの林業会社と取引実績があるほか、2019年6月には、フィンランド林野庁傘下の「Metsähallitus Forestry」とも提携。

「Linda Forest」を中心に、人工知能を活用したソリューションを通じて、林業のさらなる進化に寄与したい考えだ。(文 松岡由希子)

CollectiveCrunch

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