2019年6月から8月までの期間限定で、リゾート地として知られるスウェーデン中部のレットヴィーク(Rättvik)に開設されている。
・巨大な卵のようなサウナ小屋
金色にコーティングされた69枚のステンレスミラーからなる、高さ4.5メートル、円周12.6メートルの「Solar Egg」は、光を反射させ、周囲の美しい風景を映しだす仕掛け。環境にやさしい設計となっており、内装にはマツやヤマナラシといった天然木材を用い、鉄と石でできたストーブ釜に薪をくべて室内を暖め、照明などに必要な電力はソーラー電力でまかなう仕組みだ。
室温は75度から85度で保たれ、最大8名を収容可能。
ユニット式なので、比較的簡単に移動させることができ、5日間で設営を完了できる。
・スウェーデンの伝統的なサウナ文化を国内外に発信
「Solar Egg」は2017年にスウェーデン最北端の都市キルナ(Kiruna)で設置されて以降、スウェーデンのサウナ文化と豊かな自然を効果的に表現した作品として世界的に高く評価され、仏パリや米ミネアポリス、デンマークの首都コペンハーゲンなどでも展示されてきた。レットヴィークに今夏、開設された「Solar Egg」では、期間中、月曜日を除き、18歳以上であれば誰でも無料で利用可能。
ただし、公式ウェブサイトでの事前の予約が必要だ。(文 松岡由希子)
Solar Egg