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Tech 「世界中のレストランとカスタマーの最良の架け橋になる」TableCheck代表の谷口氏が考える理想の飲食業界

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「世界中のレストランとカスタマーの最良の架け橋になる」TableCheck代表の谷口氏が考える理想の飲食業界

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当日の無断キャンセル(Noshow)や、外国人観光客へのインバウンド対策など、飲食店が抱える問題は枚挙に遑がない。そんな飲食店業務を自動化・最適化させるマネジメントシステムを開発しているのが株式会社TableCheckだ。

グローバル規模での飲食業界の課題、その解決に必要な「オートメーション」と「オプティマイゼーション」、そして同社が理想とする飲食業界の姿について、代表の谷口優氏に話を伺った。

飲食店が抱える非効率な業務

――近年、Noshow問題やインバウンド対策などで、飲食店が対応しなければいけない業務が増えているように感じます。その点について、谷口さんからみる実状はいかがでしょうか。

谷口氏:おっしゃる通りで、飲食店側が担う業務は非常に多いです。予約対応や在庫管理はもちろん、マーケティング、SNSの活用、広告運用など、オーナーが1人で対応するには多すぎます。

それに加え、ほとんどの飲食店では、美味しい料理や素敵な空間を提供することには長けているのですが、経営については苦手意識を持つ人が多いのが実状です。例えば、「食べログ」と「ぐるなび」を使っていても、それぞれの費用対効果はどんぶり勘定。席在庫の割り当ても感覚的に行なっている店が多い印象です。

――御社が解決しようとしている課題は、まさにそういう部分なんですね。

谷口氏:はい、飲食店が抱えてしまっている無駄な手間、コスト、時間を減らしたいと考えています。そうして飲食店の利益率が向上すれば、当然カスタマーにも還元されると思うんです。

現在提供している「TableSolution」は、簡単に言うと予約台帳と顧客台帳をデジタルに提供するサービス。予約管理や顧客管理をネット上で行うことで、飲食店の無駄を減らすことができるんです。

今後は、お客様の信用度を算出する「TableCheckカスタマースコア」機能や、マーケティングオートメーションなども提供し、飲食店が担うオペレーションを包括的にサポートしたいと考えています。

ホテル業界と飲食業界の類似点、相違点

――谷口さんが飲食業界の課題解決に着目したきっかけを伺えますか。

谷口氏:以前クレジットカード決済代行企業で働いていたときに、ホテルの宿泊予約が一気にネット化したタイミングがあったんです。

ネット予約になると、電話予約とは違い、フロントに多言語対応できるスタッフを常に配置しておく必要がありませんよね。それに、予約時にクレジット情報を入れてもらうので、Noshowによるホテル側の負担が少なくなる。予約のネット化が一気に進むのは明らかでした。

同時に、予約やキャンセルが発生する業態はすべて、ネット化がスタンダードになるだろうと思ったんです。その中でも飲食店という業界に着目したのは、私が「食べるのが好き」だったというのが大きいですね。気づいたら一日中レストラン探してたりしますから(笑)。

――では、谷口さんが実現させたかったのは、飲食業界のネット化ということですか。

谷口氏:近いですね。私たちが目指しているのは、飲食業界の「オートメーション(自動化)」と「オプティマイゼーション(最適化)」です。そのためにはネット予約がスタンダードにならないと難しいんです。

――ホテル業界とは違う問題がある、と。

谷口氏:飲食店は複雑な予約対応が必要とされますが、これまではそのほとんどを電話で受け付けてきました。何人席のテーブルに何人のお客さんを案内するかとか、常連客の対応とか……特に日本のレストランはその部分にとてもセンシティブです。

ネット予約化を進めるためには、そのような電話予約でできることをネット予約でもできるようにしなくてはいけないんです。その上で、電話予約ではできないことまでできるようにならないと移行してくれない。システムの開発でも、そこが一番難しい課題でしたね。

ちなみに、昔ロサンゼルスのレストランを予約するために電話をしたら、「ネットで予約できますよ」と言って電話を切られてしまったんです。ロサンゼルスが特に進んでいる地域だというのもありますが、それでも海外の飲食店がオートメーションに前向きであるのは間違いありません。

――おもてなしの国、日本ならではの文化がネット化への移行を難しくさせているんですね。

テクノロジーの力で飲食業界に新しい世界観を

――最後に、谷口さんが考える理想の飲食業界について伺えますか。

谷口氏:お話しした通り、飲食店の予約管理や顧客管理、広告運用の仕方は現状だと効率的とは言えません。一方で、カスタマー側も検索や訪問、評価などで非効率な部分が多いと思うんです。私たちは、そういった今の非効率な飲食業界をテクノロジーの力で改良したいと考えています。

例えば、開発を進めている「TableCheckカスタマースコア」では、マナーが良い人には適切なメリットを提供し、逆の場合は予約のハードルを上げるなど、マナーの良い人が当たり前に最適なサービスを受けられる……そういう今とは違う世界観を作り出したいんです。

――飲食店側だけではなく、カスタマー側も含めて「飲食業界」なんですね。

谷口氏:はい、私たちのミッションは「Dining Connected 世界中のレストランとカスタマーの最良の架け橋になる」というものです。

架け橋になるためには、カスタマー側の検索、利用・訪問、評価、そして飲食店側の予約管理、マーケティングオートメーションなど、飲食業界のすべてのサイクルを担うプラットフォームを構築する必要があります。そしてそれが、私たちTableCheckが目指すサービスの形でもあるんです。

 

TableCheckがつくるのは、「顧客管理システム」ではなく「新しい世界観」。飲食店業務の効率化に留まらず、カスタマーにとっての「最高のレストラン体験」まで追求する谷口氏。そこには、会社を代表する社長としての姿と、食を愛するひとりのカスタマーとしての姿があるように感じた。

谷口優(たにぐち・ゆう)
神奈川県生まれシンガポール育ち。
2007年、CyberSource日本法人に入社。国際的な決済管理プラットフォームである同社で、営業やリーガルを担当。2010年よりEnglish OK(現 ピク メディア)にて新規事業の立ち上げに携わった後、2011年に株式会社TableCheckを創業。
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