・欧州3都市でフードデリバリー専門の飲食ブランドを展開
「Taster」では、ベトナム料理専門店「Mission Saigon」、ハワイ料理専門店「O Ke Kai」、韓国料理専門店「Out Fry」という3つの飲食ブランドを展開。仏パリ、英ロンドン、スペインのマドリードの欧州3都市を対象エリアとし、オンデマンド型フードデリバリーサービスの「Deliveroo」、「UberEats」、「Glovo」を通じて注文を受け、注文から20分程度で、自宅やオフィスなど、利用者の指定場所にフードメニューを届ける仕組みだ。
韓国系ミシュランシェフのサンフン・ドゥジャンブル(Sang Hoon Degeimbre)氏ら、一流シェフの監修のもと、品質の高い新鮮な地元の食材を用い、調理法にもこだわって、デリバリーに特化した独自のフードメニューを開発。
受注件数は、サービス開始から2年間で、累計40万件を超える。
・オンデマンド型フードデリバリーサービス市場が拡大中
オンデマンド型フードデリバリーサービスへの需要は、近年、世界各地で増加している。大手金融機関UBSの予測によると、その市場規模は、2018年時点の350億ドル(約3兆7800億円)から2030年までには3650億ドル(約39兆4600億円)と、今後10年あまりで10倍以上拡大する見込みだという。
「Taster」では、2019年6月に800万ドル(約8億6500万円)の資金を調達しており、今後、新たな飲食ブランドの創出を通じてさらなる事業拡大をはかる方針だ。(文 松岡由希子)
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