そこでカナダ企業KINOVAが展開しているのが、電動車椅子に取り付けて使うアシストロボットアーム「JACO」。物をつかんだり、ドアを開けたりといった日常の動作ができるという。
・卵もつかめる!
JACOは人間の腕を模したデザインだが、指は2本タイプか3本タイプの2種類。電動車椅子に取り付けると、まさに車椅子利用者の腕のように使うことができる。たとえば、手紙をつかんでポストに投函する、飲み物のカップを握って自分の口に持ってくるなど、日常の動きをサポートする。同社のウェブサイトの写真を見ると他にもさまざまな動きをサポートし、卵もつかめるようだ。
・車椅子と同じ電源で動く
電動車椅子用なのは、電源を必要とするため。JACOは車椅子と同じ電源を使う。操作はジョイスティックのほか、ヘッドコントロールやシップ&サップ(チューブを通じた息を吸ったり吐いたりの動き)などで行え、その他のインターフェースにも対応する。
JACOはカーボンファイバー製で重さは5.2キロ。手首のアングルは60度、そして重さ1.6キロまでを持つことができ、最大90センチ離れたところにあるものに届くとのこと。
価格などは表示されていないものの、関心のある人はウェブサイトで問い合わせができる。ただし、言語は英語、フランス語、デンマーク語となっている。
ちなみに開発元のKINOVAは産業用のロボットアームも展開している。
KINOVA
(文・Mizoguchi)