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コンピュータービジョンとGPSで自動着陸ができる小型飛行機向けシステムを独大学が開発

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飛行機の離着陸が全てマニュアル操作されているとは皆思っていないだろう。実際、大型飛行機には自動パイロットシステムが搭載されている。

しかし、それは地上からの情報を活用している。そうではなく、飛行機に搭載された機器やソフトウェアだけを活用して自律型の自動着陸ができるシステムを、ドイツのミュンヘン工科大学(TUM)が開発し、このほどデモ飛行に成功した。

・霧の中でも位置を把握


このシステムは小型飛行機向けで、GPS、そして可視光カメラ・赤外線カメラによるコンピュータービジョンを活用している。GPSはナビゲーション用、そしてコンピュータービジョンでは周囲の状況を把握できる。

具体的には、たとえ飛行機が深い霧の中にいても地上から情報をもらうことなく、飛行機搭載の機器とシステムだけで現在位置やルートなどを正確に把握でき、自動制御で着陸する。

・パイロット操作は不要


5月下旬に実施されたデモ飛行の公開映像を見ると、確かにカメラが遠方から滑走路の位置を特定している。そうした情報をもとに、飛行機は徐々に高度を下げ、滑走路のセンターに無事に着陸した。

飛行にはバックアップとしてパイロットが1人乗り込んだが、着陸の操作には一切ノータッチだった。

このシステムはまだ開発の途上にあるが、実用化されれば、地上施設が充実していないようなローカルの小さな空港での離着陸に道を開くことになるかもしれない。

TUM

(文・Mizoguchi)

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