
しかし、それは地上からの情報を活用している。そうではなく、飛行機に搭載された機器やソフトウェアだけを活用して自律型の自動着陸ができるシステムを、ドイツのミュンヘン工科大学(TUM)が開発し、このほどデモ飛行に成功した。
・霧の中でも位置を把握

具体的には、たとえ飛行機が深い霧の中にいても地上から情報をもらうことなく、飛行機搭載の機器とシステムだけで現在位置やルートなどを正確に把握でき、自動制御で着陸する。
・パイロット操作は不要

飛行にはバックアップとしてパイロットが1人乗り込んだが、着陸の操作には一切ノータッチだった。
このシステムはまだ開発の途上にあるが、実用化されれば、地上施設が充実していないようなローカルの小さな空港での離着陸に道を開くことになるかもしれない。
TUM
(文・Mizoguchi)