企業としては、自社の商品やサービスを広く知ってもらいたい一心であるものの、せっかく製作するCMがユーザーにどう受け止められるのかは、気になる問題だろう。
・CM好感度を学習したAIが広告の効果測定する「Tnavi」「Mnavi」
そんな企業の悩みに応えてくれそうなサービスが登場している。CM総合研究所(CM総研)は、CM好感度を学習したAIによる動画広告の効果測定ソリューションとして、2つのCM好感度事前予測システム「Tnavi(ティーナビ)」「Mnavi(エムナビ)」のサービス提供を開始した。
CM総研は「好感は行動の前提 だから『好き』のメカニズムを解明する」という企業理念をもっている。広告主による企業メッセージ(Corporations’ Mind)と消費者マインド(Consumers’Mind)、この2つをつなぐ放送メディア(Commercial Message)という「3つのCM」の相互作用を、純粋想起による一般消費者へのアンケート「CM好感度調査」により、30年以上にわたり定点観測を実施してきた。
近年では、産学のオープンイノベーションに参画し、データサイエンス、AI、脳科学といった領域の研究に寄与するほか、ビジネス分野ではマーケティング商材やサービス開発を進めるなど、コンサルティングとソリューションの向上に取り組んでいる。
今回の「Tnavi」、「Mnavi」の開発はパートナー企業との共同研究により誕生したもの。まずは「Tnavi」のほうから詳細を見ていく。
・「Tnavi」はテキスト解析技術を活用した広告評価システム
「Tnavi powerd by CREATIVE BRAIN」は、CM・動画広告の企画段階での字コンテからCM好感度を予測できるサービス。
株式会社コラージュ・ゼロと国際大学グローバル・コミュニケーションセンター中西崇文准教授が開発した人工知能「CREATIVE BRAIN」をベースに、テキスト解析技術を活用した広告評価システムだ。
2019年3月より広告主/広告会社を中心に無料体験を募集し、吸い上げた意見を元にシステムアップデートを行い、サービス提供に至った。企画段階のCMの情報をテキストで入れ込むことで、そのCMが獲得するであろう好感度票数、好感要因、性年代別好感度が予測できる。
※「CREATIVE BRAIN」は株式会社コラージュ・ゼロの登録商標
Tnavi powerd by CREATIVE BRAIN
・NTTデータグループ開発の「NeuroAI®」を活用した「Mnavi」
もうひとつの「Mnavi」は、NTTデータグループの「NeuroAI®」を活用し、映像からCM好感度、購買意向度、CM好感要因を広告公開前に予測できるサービス。
毎秒の「CM好感度、試用意向度」などを予測、評価する。出演者、シズル表現、テロップ、音楽などのクリエイティブの効果検証に役立つ。
※Mnaviの基盤技術は、株式会社NTTデータの脳情報推定・解読技術「NeuroAI®」
NeuroAI
サービスを試用した広告主からは、業務効率の改善につながると好評のようだ。CM総研では、今後も改良を加えながら、効果的なCM運用のサポートをしていく意向。
CM製作や運用にはお金がかかる。費用対効果をいち早く掴むことができるようになるのは企業にとって大きなアドバンテージだろう。
CM総合研究所
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