丸紅が出資しているこのソーラー発電、パネル320万枚使用し、ピーク時出力1.18ギガワットと世界最大という。
・国内需要に
写真を見れば一目瞭然だが、発電施設は砂漠のような荒涼としたところに設置され、ソーラーパネルが一面に広がる。
UAEが産油国であるのは周知の通りだが、同国は今回のソーラー発電施設が設置されたような太陽光発電に適した土地も多く抱える。効率的に太陽光を活用して安価に電力を確保し、これを国内需要にあてる一方で石油などは輸出して外貨を稼ぐことを思い描いているようだ。
発電された電気は地元の電力公社に売られ、9万人に電気を賄うことができるボリュームという。
・乗用車20万台のCO2を削減
もちろん、ソーラー発電には環境問題に貢献するというメリットもある。発表によると、この発電所稼働で100万立方メートルの二酸化炭素排出を抑制できる。これは乗用車20万台から出るエミッションをなくすのに相当するとのことで、インパクトは大きい。
UAEではこのほかにも大型の太陽光発電所プロジェクトが進められている。世界が「脱石油」に向けて進む中で、産油国の将来に向けた布石とも言えそうだ。
Abu Dhabi Media Office/Twitter
(文・Mizoguchi)