そして今回は南米だ。現地時間7月2日(日本時間7月3日)に、チリからアルゼンチンにかけて皆既日食が観測される。
めったにみられない天体ショーを実際に見てみたいと思う人は少なくないだろう。とはいえ南米まで行くのは現実的にかなり難しい。どうにかしてこのジレンマを解決する方法はないだろうか。
ライブストリームで日本から観測
神秘的な自然現象を多くの人に見てもらおうと、NASA(米航空宇宙局)がチリ・ビクーニャからのライブストリームを予定している。日本にいながら南米の皆既日食を見ることができるのだ。
ライブストリームは日本時間の7月3日午前4時から開始予定。
また、中継とは別に、日本時間の午前5時から1時間のライブ解説もある。ただし、こちらは英語とスペイン語での提供となる。
・観測できるのは2時間あまり
皆既日食は、太陽と地球の間に月が入り、太陽が月に覆われて「黒い太陽」となる現象。月の見かけの大きさが太陽より小さい場合は太陽がリング状に輝く金環日食となる。
今回の皆既日食ルートには洋上が多いが、陸上ではチリのラ・セレナからアルゼンチンのブエノスアイレスにかけて現地時間午後3時22分から午後5時44分まで2時間あまり観測できる。
早朝にはなるが、レアな現象を見たいという天文ファンは早起きをしよう。ライブストリームはこちらのリンクから視聴可能だ。
NASA
(文・Mizoguchi)