その探査に使われるドローンを2026年に打ち上げ、到着は34年になる見込みだ。
・飛び回って試料を採取
月や火星の探査にはこれまでローバーが使われてきたが、タイタンにはドローンタイプを投入する。その名も「Dragonfly(トンボ)」で、8つのローターで飛び回る。
もちろん探査のために着陸して、試料の採取も行う。それらを分析することでタイタンの“生い立ち”が明らかになることが期待される。タイタンは原始の地球に似ているとされることから、タイタンを研究することは生命の謎を探ることになるという。
・到着まで8年の旅
Dragonflyは火星探査ローバーCuriosityほどの大きさで、ローターの直径は1メートル。時速36キロで飛行でき、最高高度は4000メートルとなる。
発表に伴いNASAが公開したDragonflyの予想図やビデオを見ると、タイタンへのDragonfly投下には最初パラシュートを使い、途中からドローンとして飛び回る。
一方、NASAによると、タイタンは地球から14億キロ離れていて、Dragonflyがタイタンに到着するまでに8年かかるとのこと。打ち上げまでに7年、そしてタイタンに到着するまでに8年と壮大な計画となるが、成功すればかなり貴重な情報が得られるのは間違いないだろう。
NASA