そのガジェット版とも言える機器が今回ご紹介する「Spot」。開発元はサンフランシスコを拠点とするテクノロジーデザイン会社New Deal Design 。人工知能によって子どもの好奇心を喚起しながら、屋外での実地学習をサポートする。
・AIとの対話が学習意欲を促進
ハンドヘルドスキャナーとして機能する「Spot」。本体には3Dカメラとプロジェクターを搭載し、子どもたちの探索から個人的なストーリーを作成するためのプラットフォームも備えている。使い方は簡単。上部のカメラを対象となるオブジェクトに向けるだけ。Machine Learning Assistedがオブジェクトを検出する。対象物を認識すると本体が点滅して振動。ここからAIとの対話が始まる。対話のオーバーレイを作成することでAIの情報量はどんどん増え、使えば使うほどパーソナライズ化されていく。子どもたちが何か発見するたび、一人ひとりに合ったストーリーが提供されるのだ。
・デジタルネイティブ世代のための玩具
今の子どもたちは完璧なデジタルネイティブ。生まれたときからスマートフォンやパソコンに囲まれ、それが当たり前の生活をしている。しかし、デジタルに頼るあまり注意力が低下したり、情報が偏るといった問題が生じているのも事実。New Deal Designはそうした課題を解決するために本品の開発に踏み切ったという。そこから研究を重ね、子どもの経験に合わせたデジタルインストラクションで個々の成長を促すデバイスを作り出した。
“デジタルはデジタルをもって制す”。製品が世に出れば、この挑戦が正しいか否かがわかるだろう。
Spot