いくら好きなブランドでも、服や靴のデザインや色が自分にフィットするかはものによる。そこでイタリアの高級ブランドGucciはスニーカーをスマホのアプリで“試し履き”できる機能の提供を始めた。

ユーザーはスマホを足元にかざすとAR（拡張現実）で、好きなスニーカーを足に重ねることができる。

・購入の判断に

このアプリではGucciが展開するAceスニーカーを試着できる。ユーザーはまずアプリで試したいスニーカーを選ぶ。そしてカメラを自分の足元に向けると、選んだスニーカーがユーザーの足に重ね合わされる。

つまりバーチャルの試着体験となり、ユーザーは履いた時のルックスがどうかをリアルに感じられ、ひいては購入の可否を判断できる。

・機械学習を活用

こう書くとシンプルな機能のように思えるが、実はかなり高度な技術が活用されている。リアルタイムの機械学習アルゴリズムでスニーカーの「重ね合わせ場所」を判断するのだ。

この機能搭載にあたっては、ARを使ったコマースの技術を開発しているベラルーシ拠点のスタートアップWannabyが技術をサポートしている。

Wannabyはカタログの中から選んだ靴をカスタマイズしてARでお試しできるアプリも独自に展開している。

ファッション業界では、カタログだけではいまひとつ自分に合うかピンとこないという買い物体験を補うものとしてARの活用が注目を集めていて、Gucciのアプリもこの流れに沿ったものとなる。

Gucciのブティックになかなか行けない、買うつもりはないけど履いてみたい、という人も試してみてはどうだろう。

Gucci/App Store