少子高齢化が進行した日本とは異なり、タンザニア、ケニア、ウガンダおよびルワンダを含む東アフリカ諸国は多くの若者で溢れるエリアとして知られる。紛争の多発、資源の争奪、貧困、経済の低迷など様々な問題を抱えており、アフリカの将来は若者にかかっていると言っても過言ではない。

そんななか、有権者と政治家を繋ぐコミュニケーションアプリ「Uamuzi App」でアフリカの将来を変えるべく、20代の青年2名が立ち上がった。

・若者の意見の発信の場

ケニアを含むアフリカ諸国の人口構成は若年層が多く、高齢者が少ないピラミッド型である。

現状では有権者の多くを若年層が占めているにもかかわらず、政治においては若者の声が反映されていないようだ。その現状を鑑み、若者の声を後押しする場として開発されたのが「Uamuzi App」である。

候補者と有権者を繋ぐプラットフォームとなっており、有権者と政治家との距離がグンと縮むこと間違いない。

・政治家とチャットでやりとり可能

原則として、市民であれば誰でも無料で利用可能。アプリをダウンロード後、名前や住所、選挙区などの個人情報を入力が完了した時点で、選挙区の政治家らとチャットでやりとりできるようになる。

「Uamuzi App」の政治家のページにアクセスし、マニフェストについて理解を深めることができる。もし疑問点がある場合には、チャット機能を利用して自由に質問可能だ。

近年、TwitterやFacebookなどのSNSを通じた発信がメジャーになっているが、政治活動においても例外ではない。残念ながら、アフリカにおけるこれらのSNSツールの普及率は他のエリアと比べ圧倒的に低い。「Uamuzi App」は既存のSNSツールに代わる役割を果たし得るだろう。

Uamuzi App