最近では手軽なワイヤレス充電が一般的になってきているが、さらに一歩進んだテーブルが登場した。なんと、太陽光や部屋の照明で発電して電気を蓄電し、その表面に置かれたデバイスをワイヤレスで充電するというスマートテーブルだ。
・特殊な膜で発電効率アップ
スペインのスタートアップ「Proton New Energy Future」が開発した「EBÖRD」は、イケアなどに並んでいそうなメタルフレームのいわゆるモダンなテーブル。ケーブルなどは一切なく、発電のためのパネルなども見当たらない。
実は表面の下に薄いフィルムパネルが敷かれていて、太陽光で発電して内蔵のバッテリーに蓄電する。太陽光より効率は落ちるが照明の明かりでも発電できる。
この技術には海洋バクテリアからのプロテインで作られた膜を使用して効率を高めていて、この技術はすでに特許取得済みという。
・コイル50個埋め込み
そしてテーブル表面下には50個ものコイルが埋め込まれていて、テーブルのどこに置いても充電できるとのこと。ただし、同時に充電できるのは4台までとなっている。メーカー問わずQi対応のものならなんでも充電可能だ。
このテーブルにはまた、LEDライトとBluetoothサラウンドスピーカーシステムを搭載したプレミアムモデルが用意されている。こうらの機能を使う際の電源もクリーンエネルギーとなる。
EBÖRDはクラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達を展開していて、現在ベーシックタイプが450ドル(約4万8000円)〜、プレミアムモデルが690ドル(約7万4000円)〜の出資で入手できる。
同じようなデザインのテーブルがイケアでは半分以下の値段で買えるだろうが、長期的な経済メリットや利便性、環境負荷を減らすという観点からその価値はありそう。出資は7月7日まで受け付け、発送は今年11月にも始まる見込みだ。
EBÖRD/Indiegogo