私たちの生活を脅かす個人情報漏洩の問題。最近では、Facebookの個人情報漏洩問題をはじめとして、インターネット上での情報漏洩に関心が集まっている。そしてこの問題は、実際に漏洩してからでは遅く、事前の対策が必要になってくる。
もしあなたのiPhoneがインターネットウイルスに感染してしまっていたら……考えただけでも恐ろしいが、実際にあり得ない話ではなくなってきている。
そんな問題に立ち向かう製品がクラウドファンディング「Kickstarter」に出展された。プライバシーを保護するためのiPhone専用ケース「Spy-Fy」だ。
・「もしも」に対応した製品
Spy-Fyという企業が開発したこの製品は、前後のカメラのレンズを塞ぐように設計されている。可動式のシャッターになっていて、その開閉はいつでもできる仕組みだ。
シャッターが閉じている間は、もちろん写真を取っても真っ暗。Face IDも使うことができない。これは「もしiPhoneがマルウェアに感染したら」ということへの配慮である。
仮にそうなった場合は、iPhoneのカメラですらも遠隔操作されてしまう可能性がある。つまり常時剥き出しになっているカメラレンズが、所有者の日常を盗撮するということだ。
そういうことが現実に起こるか否かはわからない。この製品は「もし起こってしまったら」ということを考慮したものなのだ。
・目標金額達成は確実か
このiPhone用ケースは、現在クラウドファンディング「Kickstarter」で出資を募っている。期限残り26日の時点では、目標金額の6割以上の資金を集めている。セキュリティ分野に対する興味関心の高さを証明した形だ。
現在は30ユーロ(約3600円)の出資枠が公開されている。配送は今年10月に開始されるとのこと。
Kickstarter