しかしマイナスの側面もある。それらの車両は往々にしてディーゼル車で、しかも搭載する冷蔵設備などに電気を供給するためにエンジンを掛けっぱなしにしている。つまりCO2を撒き散らしているわけだ。
それを何とかできないかと、英国日産がクリーン・エア・デイに合わせて電動のアイスクリーム販売車コンセプト「From Sky to Scoop」を発表した。
・ソーラーパネルも搭載
プロトタイプは日産の電動小型商用車e-NV200をベースにしていて、アイスクリームのための冷蔵設備の電源用に、Nissan Energy ROAMというパワーパックを2つ搭載している。
このパワーパックは日産の第一世代の電気自動車から回収されたリチウムイオン電池を活用したもの。車を充電する際に、このパワーパックも充電される。
加えて、車のルーフにはソーラーパネルも搭載し、これもバッテリーの充電を手助けする。
・製造から販売まで環境に優しい
日産はこのプロジェクトでスコットランドの家族経営アイスクリーム会社Mackie’sと提携した。Mackie’sはアイスクリームの製造に風力と太陽光で発電された電気を使用している“エコなアイスクリーム会社”だ。
環境に負荷をかけることなく製造されたアイスクリームをエミッションフリーの車で販売し、人々にアイスクリームとクリーンな空気を楽しんでもらう。確かにこうしたアイスクリーム販売であれば人も地球もハッピーだろう。現段階ではプロトタイプだが、実際に街角やイベント会場に登場すれば人気を集めそうだ。
Nissan
(文・Mizoguchi)