・仮想経路の座標解釈から作品を制作
「Ai-Da」はオックスフォードとリーズ大学、英国のロボット工学会社Engineered Artsとの共同開発によって誕生した芸術家ロボット。アイカメラと機械式アームを備え、独自のアルゴリズムによって絵を描いたり、彫刻を彫ることができる。「Ai-Da」は自分の前に見えるものに基づいて仮想経路を計算し、座標を解釈して芸術作品を制作する。描写の際はカメラが捉えた物体を分析し、仮想経路を作成。そこから描写対象のデータがロボットアーム内の経路実行アルゴリズムに送られる。肖像画を描くときは、顔認識技術が活躍。アイカメラで人物の特徴をスキャンし、送信された情報を元にアームが紙の上で再現する仕組みだ。
絵画の他に展示されているビデオアートは「Ai-Da」自身をフィーチャーした内容で、彼女がAIで作成した詩を暗唱するというもの。マイクロCTスキャンと彼女が描く図面、3Dプリントを組み合わせて作った小さな蜂の彫刻もある。
・7月6日まで連日開催
大学側は今回の展示会について、次のように語っている。「(個展の)テーマはAIが社会の中でどのように進歩的で破壊的な力になり得るかを提示すること。技術と自然界との関係に疑問を投げかけるものだ」。個展は7月6日まで連日開催。オックスフォード大学内セントジョンズカレッジのバーンギャラリーで鑑賞できる。
Ai-Da/St John's College