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月のクレーターをロボットで調査!NASAが先鋭的な2つのプロジェクトを採択

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アメリカは火星探査への布石として、2024年までに再び月にヒトを上陸させる計画だ。6月12日にNASAは、同計画を推し進めるにあたっても重要な意味を持つ2つのプロジェクトの採択を発表した。

これは、「NASA革新的先鋭コンセプト(NIAC:NASA Innovative Advanced Concepts )プログラム」の一環で、プロジェクトの実現に向けて最大200万ドル(約2億1700万円)の資金が提供される。

月のクレーターの調査に関するプロジェクトおよび、小惑星の資源採掘に関するプロジェクトは、人類が月や火星に常駐するには不可欠な技術を提供する。

・画像からクレーターの3Dモデルを制作

「Skylight」と呼ばれるプロジェクトは、月に人類を送るためのもの。カーネギーメロン大学の研究者率いる同プロジェクトでは、ロボットがクローズアップ撮影した画像を使用して、クレーターの3Dモデルを制作する。

月面作業を行う宇宙飛行士の支援が目的で、クレーターの探索するのに安全かどうかの確認に役立つという。

また、クレーターの影の中の氷を識別することも可能で、将来は宇宙飛行士が現地で水が調達できるようになる可能性もある。

・日光を用いて小惑星から資源を採掘

もう1つのプロジェクトは、TransAstra社が主導する「Mini Bee」で、小惑星から鉱山資源や水を採掘する。

同プロジェクトでは日光を集めて採掘に用いる「オプティカルマイニング」と呼ばれる技術を開発。この手法では、惑星表面を日光で削ることで資源を採掘し、発生した破片は膨張式バッグで収集する。

採掘した資源で燃料をまかなうことができれば、地球から運ぶ必要がなくなる。

各プロジェクトは2年間かけて技術の完成を目指すとのことで、うまくいけば月面探査のハードルを下げてくれそうだ。

参照元:NASA Eyes Wild Space Tech Ideas to Mine the Moon (and Asteroids, Too!)/Space.com

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