これらの悩みをすべて解決してくれるのが豪スタートアップCentered Around You社の「Smart Inclining Bed」だ。
・元がん患者が開発
「Smart Inclining Bed」を開発したのは、元がん患者であり、シドニー市内の医学生であり、学生起業家であるNikhil Autar 氏。自ら経験した病院でのがん闘病生活をきっかけに一念発起し、自分と同じく阻止可能な困難と立ち向かう患者や何らかの障害を持つ高齢者の力になりたいという思いから起業を決意。ヘルスケア系スタートアップCentered Around Youを立ち上げた。昨年実施された学生団体Text Ventures主催のスタートアップイベント「Textbook Ventures Student Startup Festival」では見事自身初の賞を獲得。事業の立ち上げに成功し、起業家人生は軌道に乗り始めたといったところだ。
今後は起業を志す学生を対象とした12ヶ月間の無料のインターンプログラムを展開予定であるという。
・コストを10分の1に削減
彼が闘病生活を通じて実感したのは、入院患者の約3割が夜間の不眠に悩まされているという事実である。そこで、通常のベッドにスマートセンサーや空気膨張技術を追加した「Smart Inclining Bed」の開発を提案した。基本的に、通常のベッドを病院用のベッドに変えただけでの仕様となっており、コストが10分の1に抑えられるというメリットもある。
・緊急時の通知や睡眠の確保のために最適化
「Smart Inclining Bed」は患者がベッドから落下したり、呼吸が停止したり、あるいは床擦れを起こしたりした時に、医師や看護師に通知する機能を搭載。さらに、療養ベッドならではの利点を発揮しつつ、睡眠を確保するために最適化されたモデルも用意される。
「Smart Inclining Bed」は2020年2月頃より提供開始。なお、プレオーダーについては随時オンラインにて受付中である。
Centered Around You