運転席がないぶんシンプル構造で、しかも遠隔から操作できるので、運送の効率を高められる。
・一部公道を走行
Veraは昨年9月にコンセプトが発表されていたが、今回ロジスティック企業DFDSの協力を得て、試験を開始する運びとなった。試験はロジスティックセンターと港の配送ターミナルの間でコンテナなどを輸送するというもの。
最高速度は時速40キロに制限され、またルート間の公道走行は一部に限定されるが、運転席がない車両が荷物を引いて走行するというのはいかにも未来的だ。
・シャーシーのみ
Veraのドライブトレーンやバッテリーは、Volvoの他の電動トラックと同じものを使用している。ただ、電動トラックはいわゆる普通のトラックと似たデザインだが、Volvoの場合はシャーシーのみとなっている。
自動で走行するだけでも十分斬新だが、ゆくゆくはクラウド上のコントロールセンサーを介して、Veraの車両同士がコミュニケーションできるようにしたい考え。そうすることで、スムーズに運用でき、また待ち時間なども減らせるのだという。
Volvoは当面試験を重ね、数年内にさらなる展開を計画している。近年、乗用車でも自動運転の実用化が進んでいるが、行き交う車両にドライバーがいないのが当たり前の時代はそう遠くないのかもしれない。
Volvo Trucks
(文・Mizoguchi)