だが、これは体の不自由な人にとっては難しい操作であることもある。タッチスクリーンの操作が困難な人たちに対するアクセシビリティの提供も忘れてはならない。
・これまでiOSはアシスティブマウスに非対応だった
テクノツール株式会社は、世界で初めてiPad/iPhoneをアシスティブマウスで操作可能にするツール「AMAneo BTi(アマネオ・ビー・ティー・アイ)」を2019年6月4日に発売する。体の不自由な人の操作に対応するアシスティブマウス(*1)やエルゴノミックマウス(*2)は、パソコンやスマートフォン、タブレットへの有効な入力手段として用いられているが、これまでiOSは対応していなかった。
この問題を解決すべく、CSS MicroSystems GmbH(ドイツ)は「AMAneo BTi」を開発。日本での発売展開はテクノツール株式会社が担う。
*1: 四肢麻痺やALS、多系統萎縮症、脳性麻痺等による重度肢体不自由を抱える人たちのためのマウス
*2: パーキンソン病や本態性振戦の症状をサポートするマウス
・「AMAneo BTi」でマウスによってiPad/iPhoneへの入力が可能に
アシスティブマウスやエルゴノミックマウスには、頭部の動きで操作するもの、指先、顎、舌などのわずかな動きで操作するもの等、様々な特徴をもつ商品がある。「AMAneo BTi」は世界で初めてそれらマウスによるiPad/iPhoneへの入力を可能にし、アクセシビリティを大幅に高めるBluetoothインターフェースとなる。
例えばテクノツールで販売している以下のマウスを含む、あらゆるアシスティブマウス、エルゴノミックマウスに対応している。
◆装着型ワイヤレスマウス「Zono」
◆軽い力で動かせる「ジョイスティックマウス」
・操作性を高める補助機能が充実
また、マウスの左ボタンでタップやスワイプ、右ボタンで「AssistiveTouchメニュー」を開ける。「AssistiveTouchメニュー」からはアプリの終了やボリュームコントロールなど、様々な操作が可能だ。3.5mmジャックで外付けスイッチを2つ接続し、マウスボタンの代わりにすることもできる。
アクセシビリティユーザーのために3つの補助機能を搭載。すべての機能の補助レベルを10段階で設定可能。
◆震え補正:震えがある場合の補助
◆保持時間:マウスボタンやスイッチの押す→離すが苦手な場合の補助
◆オートクリック:マウスボタンやスイッチの入力が苦手な場合の補助
・福祉制度の助成を受けられる可能性も
また、MFi認証を取得しており、iPhone 5s以上、iPad4以上、iPad miniに公式対応。Bluetoothで接続すればポインターが表示される。さらに嬉しいことに、購入時に福祉制度の助成として、日常生活用具の給付を受けられる場合もあるという。詳しくは居住している自治体に問い合わせのこと。
情報にアクセスする権利は誰にでも平等にあるべきだ。体の不自由な人だけではなく、身体機能が弱まってきた高齢者のサポートなどにも活用できるかもしれない。ぜひ、世の中に普及していってほしいものだ。
テクノツール商品ページ
テクノツール販売サイト「at-mall」
【世界初】iPad/iPhoneをアシスティブマウスで操作できる「AMAneo BTi」発売!! PR TIMESリリース