いま世界に5億匹いるペットの猫や犬は、毎年230億トンの肉を消費しており、地球温暖化や資源の減少が懸念されるなか、ペットフードが環境に与える影響は小さくはない。
そこで今回発売されたのが、幼虫から作るエコなドッグフード「Yora Dog Food」 だ。
・成分の40%がアメリカミズアブ
Yora Dog Foodの成分の40%はアブの一種、アメリカミズアブだ。イギリスに本拠を置くペット用品会社のYora 社は、アメリカミズアブの幼虫を捕獲して乾燥し、貴重な栄養素とミネラル、脂肪とタンパク質に富む粉を生成して、おいしいカリカリのドッグフードを作り上げた。
従来の肉や魚を原料とするドッグフードよりも消化が簡単で、栄養価も抜群だ。
・低いカーボンフットプリントで、環境に優しい
Yora 社はYora Dog Foodの開発にあたって、成長に多くのエネルギーや水を必要としない、栄養価の高い野菜を研究した。当製品に含まれているジャガイモ、オート麦、ビートルートは、米やサツマイモよりもはるかに低いカーボンフットプリントで成長する。また、工場の隣の畑でオート麦を栽培することで、環境に優しい生産体制を生み出した。
これまでのドッグフードの原料である家畜に供給される大量の大豆と穀物は必要なく、環境に優しいドッグフードとなっている。
そして、愛犬がもしYora Dog Foodを好まない場合、Yora 社に通知すれば返金してくれる。Yora Dog Foodを返送する必要はなく、近所の犬や動物保護施設に渡せばいいという、ゴミゼロのシステムを採用している。現在、郵送は残念ながらイギリス国内のみとなっている。
顧客、犬、地球に優しいドッグフードの登場だ。
Yora Dog Food