「Ride:HUD」というバイクのヘルメットにつけるツールは、利便性を向上させつつ、運転中のユーザーの視線を、路上に留めることを意識して開発されたもの。ヘルメットの透明なバイザー部分をディスプレイとして、さまざまな情報やデータをリアルタイムに映し出してくれるもので、Google Glassと同じようなウェアラブルツールだ。
HOLOEYE SystemsとAPX Labsが共同で制作をおこない、先日まで資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを開催していた。フルフェイス型の既存のヘルメットであれば、どんなものにも対応していて、ヘルメットのあご部分に装着して使用する。
ヘルメットはユーザーのスマートフォンと同期するようになっていて、専用のアプリを通じて操作をおこなう。GPS対応のマップや方向を表示するナビゲーション機能を活用して目的地を目指したり、バイクの現在のスピードや走行履歴を閲覧したりできるほか、現地の天候情報をキャッチして、悪天候のエリアを回避するようなことや、写真や動画を撮影したり、着信があった場合に誰からの電話なのか、また、音楽プレイリストのどの曲が流れているのかを表示するような機能も保有しているという。
走行中に前方への注意を散漫にすることは安全運転上好ましくないが、「Ride:HUD」ならば、視界の範囲内に情報がコンパクトに表示されるため、そういった心配も少ないだろう。
Ride:HUD