都市部での大量輸送に加え、航続距離は300キロあるので中・長距離のバス旅行などにも活用できそうだ。
・全長12.9メートル
このバスの狙いは2つ。1つは電気自動車(EV)に共通する、排ガス抑制だ。電気で走らせることで、環境負荷をなくす。
もう1つは輸送の効率化だ。都市部では特にそうだが、朝夕の時間帯の渋滞は社会問題と化している。
今回発表されたバスは全長12.9メートルもあり、座席は1階に11座席、2階に59座席配置されている。計70人が座れ、立ち客などを含めると定員はさらに増える。
・72分でフル充電
また、このダブルデッカーはフル充電で300キロ走れるうえ、384kWhのバッテリーをフル充電するのに72分しかかからない。路線バスや観光バスに加えて中・長距離バスに活用するというのも手だろう
一方で衝突回避システムやレーン保持アシストなど先端技術も搭載されていて、これらは運転手の負担軽減に貢献しそうだ。
世界を見ると、すでに公共のバスを電動タイプに切り替える取り組みを進めている都市もあるなど、電気バス需要は増えつつある。そうした動きは今後さらに加速するものとみられ、現代自動車はいち早くその需要に応えた格好だ。
Hyundai
(文・Mizoguchi)