では、全ての人がスマートフォンを所持している現代に感圧紙はどのように進化するのだろうか。そのヒントを与えてくれる「Newyes」という製品が登場した。
これは、紙のノートに書き込んだものがそのままデジタル保存されるというものである。ちょっとしたメモからイラストまで、あらゆる書き込みをクラウド化することが可能だ。
・ノートの書き込みがクラウドデータに
Newyesは、描写専用タブレットが付属されたバインダーノート、と言うべきか。専用のスマホアプリ「Newyes note+」も用意されている。このタブレットに直接何かを書き込むことも当然可能だが、Newyesの進化は紙のノートにある。このノートには、特殊なドットが印刷されている。そして専用のボールペンには、超小型カメラが内蔵されている。このカメラがノートのドットを認識しつつ、そこから得た情報をクラウド化するという仕組みだ。
もっと簡潔に言えば、ボールペンで書いたものがそのまま画像データとして保存される。紙の上の記載が、そっくりそのままデジタル化されていくのだ。感圧紙どころか、製品について知らない人がこれを見たら魔法のようにも思えるのではないか。
・文字をデジタル化
また、Newyesを使って書いた文字はアプリが認識し、改めてデジタル起こしをしてくれる。対応言語は71。無論、その中に日本語も名を連ねている。内容を即座に送信できるから、たとえばジャーナリストのような職業の人にも対応できるのではないか。何だかんだでタイピングよりも手書きのほうが早いと考える人には絶好の製品である。
Newyesは現在、クラウドファンディング「Kickstarter」で109ドル(約1万2000円)からの出資枠を公開している。本当はこれよりも安価な枠もあったが、そちらは既に締め切り。配送は7月に行われるという。
Kickstarter